ヨーロッパから船便で届く新酒、ボージョレーやイタリアのノヴェッロ、オーストリアのホイリゲがようやく揃いました。ご予約を下さって、“揃い次第の出荷”というご指示をいただいていたお客様には荷作りが出来次第発送していきますので、今週中にはお届けできると思います。(ボージョレーのみ、あと数本残っています)
※四恩醸造さんの“橙”の入荷が遅れていますが、ここ数日あたりに届くのでは・・と思っています。もうしばらくお待ちください。
前回のご紹介の時に、リリースが決まっていなかったワインをご紹介します。
●ココファーム“のぼっこ” 2400円(48本のみ)
小公子という黒葡萄品種だけで仕込み、瓶内発酵で炭酸ガスを発生させた赤です。今年は酵母が元気で抜栓時に吹きこぼれてしまうのでボウルで受けてもらって上から布巾などをかけて開けて下さい・・とのこと。フルーティー&スパイシーな辛口・・という予想で、澱抜き無しなので少し濁りあり。
○シャンテ“デラドライ” 1400円(完売御礼)
今年3月にお越し下さった、勝沼のダイヤモンド酒造の雨宮吉男さん作。入荷量が少ないので毎年店頭でのご案内のみの辛口仕立てのデラウェア。年に関わらず、ハッと目が覚めるくらい豊かなアロマがあるワインで、熟した葡萄を摘んで食べた瞬間のようなみずみずしい、新酒ならではの味です!
○シャンテ“甲州新酒” 1400円(36本のみ)
上記と同じ雨宮さん作。3年前から取扱いを初めて、毎年のラインナップでも人気の高かったアイテムで、入荷確定が遅れましたが今年も分けてもらえました。作柄の良かった今年は、わずかに粘性のある液質で酵母の薄濁りがあり、旨みたっぷりの仕上がり。ここに来て現れた超おすすめアイテム!
この他にも追加が決まったら、ここでご案内させていただきます。すでにご予約がお済みの方もご注文の変更・追加を承ります。(11月18日更新)
今年の新酒の到着、第一便は南国宮崎県の都農ワイナリーからでした。綿あめを作っている時のような甘いキャンディー香や、山葡萄、苺などの強く立ち昇る果実のアロマは一度試すと忘れられないくらい印象的。続いて今週は、タケダ・ワイナリー、山梨ワイナリーからのワインが届く予定。南仏からの4種のワインは、順調にいけば14日(水)に販売開始となりそうです。
今年のご予約は例年よりも少し早いペースで頂いています。PDFファイルでの取り扱いワインの一覧を添付しますPrimeur2012案内ポスター用。ご希望のお客様はお早めにお願いします!
また、今年の新酒イベントは、昨年同様に、11月23日(金曜日)に開くことになりました。近日中にイベントページでご案内させて頂きます。
ヨーロッパからの厳しい作柄情報とは対照的に、日本では各地から良好というニュースが入った2012年。今年も甘いものから辛いものまで、白・ロゼ・赤・泡とバリエーション豊富です!
先に少しさびしいお知らせですが、昨年までジェロボアムで取り扱う新酒の主軸で好評頂いていた小布施ワイナリーでは今年の新酒は仕込まれませんでした。100%自社畑の葡萄を原料とすることを目指していること、葡萄の買い付け価格が上がっていることがその理由ということです。曽我さんのワインは主に熟成型のもので引き続きお楽しみ頂ければと思います。また、勝沼のダイヤモンド酒造さんでも、葡萄の入手が難しくなっているということで仕込み量が少なく、当店でも予約販売は難しい?という判断をしました。
昨年から取り扱いが始まった四恩醸造さんのローズ4種と新規のアイテムを加えてご紹介致します。(〇白ワイン ◎ロゼワイン ●赤ワイン です) 味わいの説明は予想ですので、多少の違いは見逃してください!
〇タケダ、サン・スフル ¥1700 (入荷済)
山形県産。食用でもあるデラウェア種を使用した白濁&発泡性ワイン。今年はガスが強めでドライな仕上がり。
〇山梨ワイン、ソルルケト ¥1300 (入荷済)
勝沼町で大正2年創業の老舗、自然栽培を志す野沢氏作。柚子のような清々しいアロマ、心地よい酸が魅力の軽やかな辛口。
〇農楽、ラロ・スプマンテ ¥1900 (残りわずか)
若き佐々木夫妻が北海道で立ち上げたばかりのワイナリー。余市町産ナイアガラ種を用いた野性的なアロマをもつ辛口の発泡性。
〇四恩醸造、“ローズ” 白 ¥1400(12月上旬)
昨年からジェロでのご紹介を始めた四恩さん。アロマティックなデラウェア種の魅力満載、やや辛口の白。
〇四恩醸造、“ローズ” 橙 ¥1400 (残りわずか)
“つよぽん”こと醸造家の小林剛士さんが甲州種を果皮浸漬して醸造した橙ワイン。酵母の香りをもつ素朴な辛口。
◎四恩醸造、“ローズ” ロゼ ¥1400(12月上旬)
食用でおなじみの巨峰をもちいた、葡萄そのものような香りとナチュラルな甘みを感じさせる親しみやすいロゼ。
●四恩醸造、“ローズ” 赤 ¥1400 (残りわずか)
四恩さんの新酒の赤はマスカットベリーA種から造られます。自然酵母で低温発酵させたスッキリ・ドライな赤。
◎都農ワイナリー、キャンベルアーリー ¥1300 (入荷済)
南国宮崎県産らしい陽気でフルーティーなキャラクター。キャンベル種特有のキャンディー香が印象的な甘口のロゼです。
例年より遅くなりましたが、ようやく今年の取り扱いアイテムが決まりました!まずは輸入物から。当店では今年も航空便の取り扱いを致しませんので入荷時期は遅くなります。新酒は年末年始に楽しむワインとしてお考え下さったら・・と思います。
ボージョレーの新酒の出来について、ニュースでは“まずますの収穫年”と毎年同じように伝えられているように思いますが、今年ばかりはそうは言えなさそうな状況です。
寒さの厳しい冬と春先の天候不順で例年に比べて蕾の数は少なくなり、開花時期の5月後半~6月初旬は雨の日が多く結実不良に悩まされました。7月後半になりようやく気温も上がってきたものの天候不順は8月になっても続き、雹の被害が大きかったところもありました。収穫量は激減して、今年は新酒の生産を見送るワイナリーもあるそうで、伝えられた情報ではローヌなど南仏でも、北部ほどではないにしてもたいへんな苦労が強いられた年で、イタリアも楽な年ではなかったようです。
しかし!こんな年ほど、栽培家・醸造家の仕事の確かさが表れるもの。“マキコレ”のラインナップのクロ・ド・ロマネシュなど今年も期待を裏切らないであろう、職人ヴィニュロンたちのワインを今年が揃う予定です。各ワインの説明は昨年までの傾向を基にした今年の予想の部分がありますのでご了承願います。 (11月21日更新)
南フランスからは4種のワインが到着。
〇ボーシャン・ヌーヴォー ¥要確認 (入荷済)
温暖な気候が育てたソーヴィニヨン・ブラン種主体のブレンド。カザル・ヴィエルの醸造家による円やかな辛口の白。
●カザル・ヴィエル ヌーヴォー ¥要確認(完売御礼)
サン・シニアンの蔵元が完熟シラー種等を用いて仕込む新酒。南仏産らしいコクのある味わいで、昨年も大人気でした。
〇ラ・グランド・コリーヌ 白 ¥2300 (入荷済)
ローヌで活躍する醸造家、大岡弘武さんによるシャルドネ種主体のコクのある白。濁りがあり、微炭酸を含むやや辛口。
●ラ・グランド・コリーヌ 赤 ¥2300(完売御礼)
上記と同じく大岡さんがメルロ種を主体に醸す赤ワインで、暑かった今年は野性的で豊かなコクをもったワインになりそう。
ヌーヴォーの代名詞ボージョレーからは2種。今年も船便のみです。
●シャサーニュ “ヴィラージュ” ¥1400(12月下旬)
ボージョレーの一般的イメージよりも、例年、渋みのある硬質な味になることが多いので、濃いめの味がお好みの方に。
●クロ・ド・ロマネシュ “ヴィラージュ” ¥要確認(12月下旬)
ムーラン・ナ・ヴァンに隣接する畑で垣根式に仕立てたガメイ種。野苺やバラの芳香、澄んだ果実味。信頼のマキコレ!
イタリアの新酒“ノヴェッロ”も船便で超お買い得!すっきり辛口の赤。
●グレヴェペーザ “サンジョヴェーゼ” ¥1000(12月上旬)
トスカーナ州、キャンティ・クラッシコの蔵元が仕込む新酒。冬に美味しいミネストローネやチャウダーにぴったり!
新酒といえば忘れてはいけないのが、オーストリーの“ホイリゲ”!
〇ツァーヘル ゲミシュターサッツ ¥2100(12月下旬)
グリューナーフェルトリナーなど多品種を混植混醸する伝統的な手法で仕込まれる辛口白ワイン。お正月料理にはこれ!
今年の新酒も国産、南仏産が届き始めました。
未入荷のものについては引き続きご注文の承っていますが、ご予約で売り切れたものが出てきましたのでお知らせします。
南仏産の・・
カザル・ヴィエル(144本)
ラ・グランド・コリーヌ、白(96本)
ラ・グランド・コリーヌ、赤(72本)
オーストリー産の・・
ザーヘル・ホイリゲ(48本)
国産の・・
シャンテ、デラドライ(72本)
小布施ワイナリー、プリムールC(48本)
以上が売り切れて、その他も残りわずかですのでご希望のお客様はお急ぎください!
発送を承ったお客様には、ワインが揃った時点で随時出荷をさせて頂きますが、今年のジェロボアムは、ほぼ僕一人で作業を致しておりますのでお待たせしてしまうこともあると思います。どうかご理解を頂けますようお願い申し上げます。
2011年、南フランスからは4種のワインが到着。
〇ボーシャン・ヌーヴォー ¥要確認(11月中旬)
温暖な気候が育てたソーヴィニヨン・ブラン種主体のブレンド。カザル・ヴィエルの醸造家による円やかな辛口の白。
●カザル・ヴィエル ヌーヴォー ¥要確認(11月中旬)
サン・シニアンの蔵元が完熟シラー種等を用いて仕込む新酒。南仏産らしいコクのある味わいで、昨年も大人気でした。
〇ラ・グランド・コリーヌ 白 ¥2300(11月中旬)
ローヌで活躍する醸造家、大岡弘武さんによるシャルドネ種主体のコクのある白。濁りがあり、微炭酸を含むやや辛口。
●ラ・グランド・コリーヌ 赤 ¥2300(11月中旬)
上記と同じく大岡さんがメルロ種を主体に醸す赤ワインで、暑かった今年は野性的で豊かなコクをもったワインになりそう。
ヌーヴォーの代名詞ボージョレーからは3種。今年も船便のみです。
●ルイ・テート “ヴィラージュ” ¥1500(12月下旬)
マセラシオン・カルボニック(炭酸浸漬)醸造されるガメイ種ならではの華やかなアロマと溢れるような果実味が魅力!
●シャサーニュ “ヴィラージュ” ¥1600(12月下旬)
ボージョレーの一般的イメージよりも、例年、渋みのある硬質な味になることが多いので、濃いめの味がお好みの方に。
●クロ・ド・ロマネシュ “ヴィラージュ” ¥要確認(12月下旬)
ムーラン・ナ・ヴァンに隣接する畑で垣根式に仕立てたガメイ種。野苺やバラの芳香、澄んだ果実味。信頼のマキコレ!
ロワール地方のヴァン・ナチュールのリーダー的醸造家の白も!
〇ピュズラ&ボノム ヴァン・ヌーヴォー ¥1700(12月中旬)
ソーヴィニヨン・ブラン種を自然発酵させ、亜硫酸無添加・澱引きなしで瓶詰めします。ハーブ香のある辛口で微発泡?
新酒といえば忘れてはいけないのが、オーストリーの“ホイリゲ”!
〇ザーヘル ゲミシュターサッツ ¥2100(12月下旬)
グリューナーフェルトリナーなど多品種を混植混醸する伝統的な手法で仕込まれる辛口白ワイン。お正月料理にはこれ!
要注目の国産は甘いもの辛いもの、発泡性まで、バリエーション豊富です。
◎シャンテ、巨峰ヌーヴォー ¥1400 (10月中旬)
あの巨峰を使った、淡くきれいな色あいのロゼ。 生の葡萄を頬張っているかのような自然な甘みをもった癒し系です。
〇シャンテ、デラ・ドライ ¥1400(10月中旬)
種ありデラウェア種を使ったやや辛口仕立ての白ワイン。清々しい白果実のアロマ、心地よい酸が食欲を刺激します。
〇シャンテ、甲州ヌーヴォー ¥1400(11月中旬)
山梨県勝沼産。日本の固有種といえば甲州。黄色い果皮の柑橘類やアンズの風味、スッキリ軽快な辛口仕立てです。
〇小布施ワイナリー、発酵シュトゥルム ¥2100(11月中旬)
リースリング種等のヨーロッパ系品種を用いて、発酵の途中で甘みを残して瓶詰めした“ホイリゲ”タイプの微発泡性、にごりワイン。
〇小布施ワイナリー、プリムールC ¥2100(11月中旬)
国産のミュスカ種を用いた弱発泡性の辛口。“田舎風”というサブタイトルがついた澱抜きなしの“にごりワイン”です。
●小布施ワイナリー、プリムールA ¥1700(11月中旬)
国産ワイン・ブームの牽引役、曽我さんがメルロ種を主体にアリカント種などを混醸したもの。ちょっとスパイシーな香り?
●ドメーヌ・ソガ、プリムールD ¥2700(11月中旬)
自社畑で有機栽培したメルロ種とカベルネ・ソーヴィニヨン種を厳選してセミMC発酵。亜硫酸無添加で、無ろ過です。
〇タケダ、サンスーフル デラウェア ¥1800(11月上旬)
山形県産。食用でもあるデラウェア種を使用した白濁&微発泡性ワイン。軽やかな味わいで繊細な甘みがあります。
早いもので今年も新酒のご案内の季節となりました。
災害が多かった年という印象が強くなってしまった2011年。
被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。
そんな年でも、しっかり育った葡萄の果実が素晴らしいワインに生まれ変わって、もうじき届きます。
今年もジェロボアムが厳選した新酒をお楽しみください!リストは次の記事でご案内いたします。
※当店では、意味のないCO2排出を抑制する動きとなればと空輸便で届く新酒の取扱いを一昨年からやめました。地球のどこより早く飲めなくてもいい!そう思って下さる方が増えていくことを望みます。美味しい新酒が出来て、それがいつも通りに届く幸せを感じて下さい。
よろしければ過去の記事ですがお読みください。こちら。
今回はとても面白い飲み比べができました!!
同じように作られたワインを、スクリューキャップとコルクの2種類にビン詰めしたものです。
フリードリッヒ・ベッカー ヴァイサーブルグンダー 2008
ドイツとアルザスの国境シュバイゲン村、カルクゲシュタインという石灰岩土壌の畑のヴァイサーブルグンダー(ピノ・ブラン)種を、すべて手摘みし丁寧に搾汁、発酵。オークの大樽で熟成させています。
たった1樽分しか作っておらず今まで日本には入荷がありませんでしたが、輸入元(ヘレンベルカー・ホーフ)さん主催の蔵元を巡るツアーで一緒にバーベキューをした際に、普段は強面でとっつきにくいベッカーさんが楽しい雰囲気に心を開いたのか、日本にも分けてくれることになったそうです。すごいですね!!
そして日本に到着し出荷をしようとしたところ、スクリューとコルクがあることが判明しました。なぜ二種類になったかは、只今確認をしていただいております・・・前置きが長くなってしまいすいません。
スクリューキャップ
液質:注ぐ時サラっとしている
色:透明に近いうすい黄色
香り:フレッシュなレモンなどの柑橘系
味わい:堅さを感じさせるカチッとしたミネラル感。ピチピチしたフレッシュな酸。すっきり辛口ですが、最後にふわっと香るハチミツのような余韻がホッとします。
食べ物:焼き魚や野菜料理、水炊きなど。素材の旨みを生かしてくれます。
コルク
液質:少しトロっとした粘性がある
色:スクリューより濃いめの、うすい黄色
香り:ハチミツ漬のレモン、黄桃に似た甘い香り。
味わい:ミネラル感はあるが円やか。やや辛口でコクのある厚み。甘ったるくないのは、穏やかであまり主張はしていませんが、きちっとした酸が全体のバランスを整えてくれているおかげでしょうか・・・余韻はハチミツですが、長さが全然違います。じわ~んといつまでも口の中をハッピーにしてくれます!
食べ物:シュークルートやポトフ、鶏や豚のシンプルなローストなど、淡泊だけどジューシーなお肉でも充分対応してくれそうです。
味筋は似ていますが、酸の出かた、香りや味のひらき方が全然違いました。どちらも旨みや果実感はイキイキしていて本当においしかったです。コルクが呼吸しているのもよくわかりました。ベッカーさんもどちらにするか実験したのかもしれませんね!同じワインを、食べるものやその日の気分で選べるなんておもしろいです。栓の仕方でこんなにも味が変わって、今後この違いがどのように変化するのかも楽しみです!
初めてジェロボアムにワインを買いに来た時、薦めてもらったのが(別の蔵元でしたが)ピノ・ブランでした。接客中の話だけでも楽しかったのですが、飲んでみたらドンピシャでとても感動しました。そこからワインを意識して味わうようになりました。ワインにはまったきっかけになった品種です。そこから約2年、たくさんの感動するおいしいワインと出会うことができました。そんなワクワク感や心に響くワインはどれも丁寧に心をこめて作られていて、知識の少ない私でも素直においしいと思えるものでした。ジェロボアムはそんなワインでいっぱいです。まだまだ小難しくて敷居が高いと敬遠されがち(以前は私もそうでした)ですが、実はもっと素朴な農産物であり、身近に楽しめるということを一人でも多くの人に伝えていきたいと思います。(記事:市村)
※この記事は今年1月まで、まる2年、当店でワイン修業?した市村が書いた卒論です。当初ワインのコメントなんて全くできなかった彼女が少しずつ成長していくのを見てきました。日々の業務に追われるばかりで、たいして指導できなかったことが悔やまれましたが、いやいや立派なものです。今はご主人とふたり、福岡で飲食店を立ち上げるべくがんばっています。この二人なら必ず良い店ができるはず。今から訪問が楽しみです。