スペインを代表する産地、リオハの赤ワインをひとつご紹介します。
“オスタトゥ”と発音するのでしょうか。リオハ・アラヴェサ地区の蔵元で、80年代後半からボルドー・サンテミリオンのChateau l’Angelus(シャトー・ランジュラス)の協力を得て急成長を遂げています。
樹齢40年~50年のテンプラニーリョ種を高熟度で手摘みして厳選した後、温度管理可能なステンレス・タンクで発酵。フレンチ・オークの小樽で12ヶ月間の熟成を経ていますのでCriansa(クリアンサ)を名乗れますが、この2005年産から熟成期間による分類が簡略化されてラベル表記は上位のReservaのみとなっています。
ブラックベリーやドライ・プラム、ビターチョコ、杉などの豊かな芳香。充分に熟れた果実から抽出しされた甘苦さを含んだタンニンがあって、ややコンパクトな仕上がりですが均整のとれた良い出来の中重口の赤ワインです。
欧米での評価が高いワイナリーですが未だ日本への決まったルートがなく、前出のチャコリと同じコンテナでジェロボアム用ロットとして輸入代行してもらっています。この2005年は初輸入から1年半くらい経ちましたが、ほどよく余計な力が抜けてきていて、とても良い状態です。(完売)
ジェロ店頭価格:3000円(記事:安藤)