とてもピュアで繊細なまさに“THE ピノ・ノワール”という一本です。
抜栓直後は酸味を感じ、少しタンニンが後口に残りえぐみを感じますが、時間の経過とともにじわじわっと甘みが表れ、心地よい余韻となって続きます。この間約20分。このワインの魅力はそこからです。マーマレードやみかんのような柑橘系のアロマ、土壌のミネラル成分に由来する花の香りや甘い樽香、奥の方には妖艶な色気を漂わせています。飲まれるときには高めの温度(16~18℃)がお薦めです。抜栓して20~30分後が良い感じですが、すぐに飲みたい場合は大きめのグラスやデキャンターを使ってみては。半年から一年後くらいにはもう少し落ち着いて、よりバランスがとれそう。
豚や鳥のローストを岩塩で仕上げたお料理などシンプルな味付けが、エレガントで繊細なこのワインには合いそうです。ピノ・ノワールが好きな方というよりも、ブルゴーニュが好きな方にお薦めしたい蔵元ジャン・グリヴォのワインです。
ジェロ店頭価格:3300円 (記事:市村)