4月17日に「北西イタリアのワイン」をテーマに行ったクラブジェロ。
今回は少人数でしたが、ゆったりとアットホームな雰囲気で、たくさんあるイタリアの地品種を少し垣間見ることができました。
①レ・マルケジーネ チェント・ブリュット ロンバルディア州
イタリア産発泡性ワインの代表格“フランチャコルタ”のお手軽版。新鮮なりんごの香り。泡は優しく飲みやすいがしっかり厚みもある。はちみつや塩っぽいミネラルを感じる長い余韻。わかりやすい美味しさ!
②モンキエロ・カルボーネ アルネイス 2008 ピエモンテ州
ピエモンテの古の品種。白い花の香り。なめらかな飲み口。青りんごのようなフルーティーさときれいな酸が絶妙のバランス。ミネラル充実。
③マッソーネ ガヴィ 2008 ピエモンテ州
この土地の固有品種コルテーゼを使用。緑の草原のような爽やかさとふわ~んと甘さを感じる長い余韻。この季節にピッタリな1本です!
④ドゥリン ピガート 2008 リグーリア州
ピガート種。適度な酸、海に近い地域だからか塩分を含んだミネラルが特徴的。オイル系のパスタが無性に食べたくなりました・・・
⑤クロッタ・デ・ヴィニュロン ピノ・ノワール 2006 ヴァレ・ダオスタ州
黒葡萄のピノ・ノワールの白仕立て。色も味もまるでロゼワイン。キレのある酸がシンプルな野菜料理に合いそうです。
⑥ドゥリン ロッセーゼ 2008 リグーリア州
淡いなかに味があるロッセーゼ種。赤いベリーのような甘酸っぱさと微かにハーブの香り。飲みやすいライト級。
⑦レ・クレーテ トッレッテ 2007 (2007) ヴァレ・ダオスタ州
プティ・ルージュ種主体。抜栓直後はアルコール感や渋みがあるが、時間の経過と共に和らぎ木苺やベリー系の香り豊かな果実味がでてきます。鶏肉のグリルと合いそう・・・
⑧アゼリア ドルチェット・ダルバ 2008 ピエモンテ州
こちらも最初は堅めの酸。少し冷やすと飲み始めがスムースで、30分くらいで酸の角が取れ甘みが増してきます。
⑨フォンタナフレッダ バルベーラ 2008 ピエモンテ州(500ml)
ブラックベリーやプルーンのような濃い味わい。樽熟成による奥深さもあり、大きめのグラスでゆっくり飲みたいワイン。
⑩バルバカルロ モンテブオーノ 2000 ロンバルディア州
1本しかなかったのですが抜栓したらブショネ(コルクに潜んだカビやバクテリアが影響してワインにダメージを与えること)でした。残念でしたがブショネがどういうものか、皆さん身をもって体験できたのでは・・・。知らないほうが幸せという声も。
番外:アール・ペペ バルッテリーナ 2004 ロンバルディア州
⑩の代替として急遽開けられました。キアヴェンナスカ種(⑪に使用されるネッビオ-ロ種の別名)を使用。心地よい酸を含んだ軽めの味わいながら奥行きのある滋味あり。トマト系のパスタに合いそう!
⑪アルビーノ・ロッカ バルバレスコ 2004 ピエモンテ州
こちらは別途料金を頂いての試飲でしたが、上記までのものとの差が明確でした。カシスやプラム、スミレのアロマ。滑らかなジューシーで甘みを含むリッチな飲み口ですが、ドライなタンニンがきれいにまとめてくれます。皆さん「やっぱりバルバレスコは違うなぁ~」とじっくり飲まれていました。
今回感じたのは、どのワインも飲みやすいけど軽すぎない。ほんのり甘さを含む長い余韻がありました。ずっと気にはなっていましたが、イタリアワインにとても興味深々になりました。(記事:市村)