テーマ:ローヌ地方のワイン

    フランスの銘醸地のひとつ、コートデュローヌ。どのワインもとても状態がよく、たくさん面白い発見がありました。今回はお客様も次第に増え、にぎやかにすすみました。

    シャン・リーブル サンペレ ムスー (マルサンヌ種)
     梨やあんずの香り。口に含むと優しい泡と酵母の香りが広がります。しっかり冷やして昼間から飲みたいワイン。
    トゥレット ヴォークリューズ 2008 (マルサンヌ種)
     マコンのギュアンス氏の南仏ワイン。ポップなラベルに引かれつつ香りをかぐと、まさにグレープフルーツ!適度な酸味が食欲を沸かせます。
    デ・トゥール ヴォークリューズ 2006 (クレレット種)
     クラブジェロvol.1でこの蔵元の赤がとてもおいしかったので、期待大だったのですが、大きく期待を上回りました!!初めはアルコール感がほんのり苦味と共に立ち上がりますが、すぐにぬけました。とてもバランスがよい芯のあるおいしさです。
    エステザルグ プレンシュッド 2009 (ヴィオニエ種)
     ヴィオニエの特徴的な華やかでフルーティーな香りとは少し違うイメージ。麦藁や酒粕、小豆など素朴でホッとする香り。飲みやすいけど厚みもあり、ジンジャーエールに似た余韻が心地いいです。
    ベカソンヌ ローヌ・ブラン 2008(ルーサンヌ種主体)
     乾燥パイナップルのようなトロピカルな香り。酸もミネラル感も豊富で厚みがあります。濃いめの白ワインがお好きな方は是非!
    セット・リュヌ アルデッシュ 2008 (シラー種)
     香りをかいでビックリされた方も多かったのでは?松脂や黒胡椒、赤身肉などの野生的で複雑なインパクト大な香り。これこそシラー種オリジナルの香りだそうです。とても独特で自然派ワインにはまるきっかけになりそうな1本です。
    ミュサン クローズ・エルミタージュ 2007 (シラー種)
     ほんのり苺や草の香り。飲んでみるとシラーらしいラベンダーなどのハーブやスパイシーな余韻。ローヌ北部の比較的涼しい気候のためかきっちり酸もあり、重過ぎない印象。
    クラパス アルデッシュ ジャヴァ 2008(グルナッシュ種)
     少しにごりはありますがとてもきれいな淡いルビー色。ツンとしたあぜ道の香り。軽やかな中にもビオワインらしい酵母の旨みがあります。野菜料理と一緒に。
    ブレッシー・マッソン ラストー2006(グルナッシュ種主体)
     ダークチェリーなどの黒果実系の甘い香り。味は果実味もあり、スパイシーで程よいドライなタンニン。バランスがとてもよく「うまい!」の一言。
    アフィラント ローヌ ガレ 2004(グルナッシュ種主体)
     濃い紫色。味も色と同じ。ただ濃い過ぎず、ポートやブランデーのような熟成感もあります。
    ブリュスキエール シャトーヌフ 2003(グルナッシュ種主体)
     熟成感のある香り。とても滑らかで渋いタンニンはありません。ほどよい酸が果実味を引き立てます。
    ポール・ジャブレ コルナス1983 (シラー種)
     ジビエのような香り。梅、かつおの味。きれいな透明感。27年の歳月を感じます。経年熟成を肌で感じました。
    シャプティエ ヴァン・ド・パイユ2003 (ヴィオニエ種)
     柑橘と熟成香が合わさってポン酢のような香り。飲めばビックリ!心地よいとろんとした甘みが日常を忘れさせます。余韻はフランス菓子のファーブルトン。あるご夫婦は飲んだ瞬間、声をそろえて「うわぁ~っ」と声を上げていらっしゃいました。

    クラブジェロはいつもみなさんの率直な感想が聞けたり、飲んだ瞬間の反応が見れたり、とても勉強になります。次回も皆さんのリアクションを楽しみにしています!(記事:市村)