ジェロボアムが取扱うワインを少しずつここでご案内していきたいと思います。およそ1500種ほどを揃えていますが、入荷数が少ないものなども多いので在庫については電話やメールなどでお問いあわせください。
今年の天候不順が影響して発酵が順調に進まず、発売が遅れていたダイヤモンド酒造さんのシャンテ甲州2010年が19日(日曜日)に届くことが決まりました。
昨年のダイヤモンド酒造さんの新酒の、あまりの美味しさに、今年も早い時期から問い合わせが多くご予約も頂いていたのですが、実は、甲州種使用の新酒のみ上記の理由で製品として仕上げることが難しかったそうで販売中止を決められました。
到着する新酒は、当店ですでにご予約を頂いていた数量のみ、別のキュヴェの仕込み分を合わせて用いることで、特別に瓶詰めして下さることになったのです。ダイヤモンド酒造さんでは出来る限り自然な状況で発酵を進ませてワインを仕込むため、条件によっては発売できない可能性もあるので、基本的に予約注文は仮の形としているそうです。当店ではそれを考えず予約を受け付けたため、ダイヤモンド酒造さんにはご迷惑がかかってしまいました。商品についての理解が浅かったと反省しています。
ご予約頂いているお客様のワインのお引き取りは19日(日曜日)から可能です。他の商品とのアソートで“シャンテ甲州”の到着を待って頂いていたお客様分についても随時発送させて頂きますので、もう少々お待ち下さい。
以上のように、今年のシャンテ甲州の新酒は幻のリリースとなりましたが、醸造家、雨宮吉男さんが仕込むワインの完成度の高さを知ってしまっているので、反省しながらも実はすごく楽しみです。(すみませんっ!)
なお、ダイヤモンド酒造さんの他のワインも大好評です。ご注目を!
デラドライ 2010年新酒(白) 1400円
巨峰 2010年新酒(ロゼ) 1400円
ますかっとべりーA 2010年新酒(赤) 1400円
プチ・シャルドネ 2008年(白) 2000円
シャルドネ 2009年(白) 2900円
ますかっとべりーA plus 2009年(赤) 2200円
今年取り扱いのボージョレー・ヌーヴォーのうちクロ・ド・ロマネシュの入荷が遅れることになりました。
フランス産のたいていのワインは南仏の港から出されるのですが、ストライキで出荷が遅れて、船便のボージョレー・ヌーヴォーの当初の到着予定だった12月20日頃に間に合わず、年明けになってしまうと輸入業者さんから連絡がありました。
エコロジーの観点から空輸便を取り扱わず船便を選んでいますが、「さすがに年が明けるとなぁ・・」というお客様もいらっしゃるかと思います。その気持ちもよくわかります。いたし方ないことですが・・すみません。ご予約を頂いているお客様には、キャンセルもお受けしています。
でも、群馬県桐生市のかない屋さんの取り扱いワイン“マキコレ”のレベルの高さはワイン好きなら誰もが認める事実で、そのコレクションのひとつ、ボージョレーの職人ジャン・モルテ氏のワインと、息子ジャン・ピエールさんが醸すクロ・ド・ロマネシュは、異常気象で難しい作柄となった今年も、極めてピュアで心に染みる美味しさ。年を越えてしまおうと、待った甲斐があったと感じて頂けるに違いありません。
暑苦しい夏と重苦しい事件が印象に残った2010年を思い、そして新たな希望に満ちた2011年を迎えるのに、ふさわしいワインになるはずです。
もう少しお待たせして申し訳ありませんが・・それまでは年末を盛り上げるスパークリング・ワインで乾杯を!
あれもこれも・・と欲張って19種類にまでセレクションを広げてしまったので、お客様には少し選びづらくなってしまったかもしれません。ジェロボアムでは、毎年ご注文を頂いているお客様が多いのですが、新酒のラインナップから何本、とか、新酒を含めて通常取り扱いのワインと合わせて1ケース(12本)など、それぞれのお客様のお好みをおうかがいしてお選びする“おまかせSet”をご提案させて頂いています。
当店では、店頭で“12本のおまかせセット”をご注文を頂く場合に、全アイテムを10%割引というサービスを行っていますが、新酒に関しては6本以上のご予約の場合に同様の10%割引きとさせて頂いています。
船便での輸入品を扱うため、入荷時期がそれぞれ異なります。入荷後随時で店頭お引き取りの場合も、ご予約の商品が全て揃ってからの発送の場合でも、そのサービスを適用致します。是非ご利用下さい。
ご予約をお待ちしています。
次はフランス・イタリア・オーストリアから船便で届く新酒のご案内です。
(○白ワイン・●赤ワインで区別しています)
南フランスからは4種のワインが船便で到着。
●ラ・トゥール・ボワセ ¥1200(11 月下旬)
南仏産らしいスパイシーな香りと引き締まった印象のワインで人気のミネルヴォワの蔵元。サンソー種、シラー種等の混醸。
●カザル・ヴィエル ¥1300(11 月中旬)
サン・シニアンの蔵元が完熟シラー種を用いて仕込む新酒。サクランボのような生き生きとした果実味をもつ人気アイテム。
○ラ・グランド・コリーヌ 白 ¥2300(11 月中旬)
ローヌで活躍する醸造家、大岡弘武さんがシャルドネ種とヴィオニエ種を混醸。ほんのり甘めで微炭酸入りのビオ・ワイン。
●ラ・グランド・コリーヌ 赤 ¥2300(11 月中旬)
上記と同じく大岡さん作。メルロ種、ガメイ種、サンソー種等を混醸して、これまでより軽くエレガントに仕上げるそうです。
ヌーヴォーの代名詞ボージョレーからは2種。船便でクリスマス頃の到着。
●クロ・ド・ロマネシュ 価格要確認(12月中旬)
ムーラン・ナ・ヴァンに隣接する区画で垣根式に仕立てたガメイ種。ラズベリーやバラの芳香、澄んだ果実味。信頼のマキコレ!
●シャサーニュ ¥1800(12月中旬)
ボージョレーの一般的イメージよりも、渋みのある硬質な味になることが多いので、濃いめの味がお好みの方にお薦めです。
イタリアの新酒“ノヴェッロ”は船便でも11月中に到着します。
●グレヴェペーザ “サンジョヴェーゼ” ¥1200(11 月下旬)
トスカーナ州、キャンティ・クラッシコの蔵元が仕込む新酒。冬に美味しいミネストローネやチャウダーにぴったりです!
世界の新酒で忘れられない、ウィーンの新酒“ホイリゲ”も船便で到着!
○ザーヘル “ゲミシュターサッツ” ¥2000(12月下旬)
グリューナーフェルトリナーなど多品種を混植混醸する伝統的な手法で仕込まれる辛口白ワイン。お正月料理にはこれ!
新酒のご案内が少し遅れてしまいましたが、今年は全部で19種類!さらにパワーアップしました。
セレクトの基準は、通常扱いのワインと同様に・・
①しっかりとした個性をもったワインであること
②設定価格に見合った、もしくはそれ以上の品質であること
③中身の充実だけでなく、外観(ラベル)も美しいこと
④輸入品に関しては、到着に時間がかかっても船便を選択
大きく以上のようなポイントを挙げていますが、昨年からの船便の選択、または航空便のボイコットについての記事は、こちらをご覧ください。
今年のジェロボアム・セレクトの新酒を国産品からご紹介します。
(○白ワイン・●赤ワインで区別しています)
○グレイス、デラウェア お徳用1500ml ¥2000(入荷済)
山梨県産。十分に熟した葡萄を頬ばっているかのようです。甘みと酸味が良いバランス。ラベルは今年から変更になりました。
○シャンテ、甲州ヌーヴォー ¥1400(11 月上旬)
山梨県産。日本固有の甲州種使用の新酒です。黄色い柑橘類や洋梨の風味、意外なほど旨み充実の辛口。ダイヤモンド酒造、雨宮さん作。
●シャンテ、ベリーAヌーヴォー ¥1400(11 月上旬)
山梨県穂坂産の上質なマスカットベリーA種を使用。和製ボージョレーと呼びたくなる愛らしいベリー香。昨年の美味しさが忘れられません!
○小布施、ホイリゲ・シュトゥルム白 ¥1500(10 月下旬)
数種の白葡萄を使用。自然発酵したような甘口の混濁ワイン。昨年同じく極少量入荷。
●小布施、ホイリゲ・シュトゥルム赤 ¥1500(10 月下旬)
上記の黒葡萄版。これも発酵途中で澱引きなしで瓶詰めした甘口でどこか懐かしい味。
○小布施、ホイリゲ・微炭酸入 白 ¥2100(11 月中旬)
アメリカ系の白葡萄を混醸。昔ワイン風の瓶内発酵による微発泡性でほんのり甘め。フィルター無しで白濁しています。
●小布施、ホイリゲ・微炭酸入 赤 ¥2100(11 月中旬)
コンコード種等のアメリカ系の黒葡萄をブレンド。野性的なベリー香と炭酸が魅力。甘めですが飽きのこないスッキリした後味。
○小布施、ミュスカ スパークリング ¥2100(11 月中旬)
清楚な白い花を連想させる国産ミュスカ種を使用したスパークリング!欧米では甘口に仕上げることが多いですが、これはキッパリ辛口!
○小布施、善光寺 スパークリング ¥2100(11 月中旬)
中国原産の“龍眼”と同一と言われる善光寺種にシャルドネ種をプラス。伝統的な瓶内2次発酵による辛口。新鮮なハーブのような繊細な香り。
●ドメーヌ・ソガ、ヴァン・ナチュレル ¥2700(11 月中旬)
長野県小布施で有機栽培されたメルロ種にカベルネ・ソーヴィニヨン種をセミ・マセラシオン・カルボニック醸造。限定入荷。
○タケダ・ワイナリー、サンスーフル ¥1800(11 月上旬)
毎年大人気!山形県産デラウェア種を使用した微発泡性のやや甘口。ヨーグルトや乳酸飲料を思い出させる味わいにファン多数。
生産者:ピエール&カトリーヌ・ブルトン
生産地:ヴーヴレー(フランス/ロワール地方)
白い花やレモンのような爽やかな香り。
口に含むとピチピチしたフレッシュなぶどう果汁。味を色で例えると黄色に近いきみどり色のような印象。ひと口目から「おいし~ッ!」とちょっとテンションがあがります。
その後もじ~んわりとパイナップルのようなトロピカルで甘くほろ苦い幸せなひと時が続きます。甘ったるく感じないのは、ちょうどいい酸のお陰なのが後でわかります。最後に少しだけ優しい酵母の余韻。
なかなか現実的ではないですが、オマール海老がゴツゴツ入っているサラダなんかあったらサイコーだな・・・と妄想しつつ、独り幸せな気分に浸ってしまいました。
ラベルもおもしろく、マッチョな人もこれを飲むとじわじわと体にワインがしみわたってゆる~くなってしまうかも、というイメージでしょうか?!
ロワールの自然派夫婦が、石灰土壌の畑に植えられたシュナン・ブラン種を充分な熟度の上昇を待って手摘み。低温で自然発酵して醸したフルーティーなやや甘口の白ワインです。同生産者の造るブルグイユ(赤ワイン)もとてもきれいでピュアなカベルネ・フランでした。 (記事:市村)
(ジェロボアム価格¥2700)
Mis en CAVE 始まりました!大雨の降りしきる中、上質のシャブリに酔いしれました・・・。
①ヴァンサン・ドーヴィサ シャブリ 1er. ラ・フォレ 2008
濃いレモン色。12年間ビオディナミを続けているそうですが、ビオ特有のにおいはなく澄みきったきれいな香り。口に含むとキレのある酸、苦味のある強いミネラルが広がります。しばらくしても口の中は旨みのあるなが~い余韻が続き、いいワインだなぁ~と幸せになりました。ジェロボアムの室温(16℃)で飲み始めましたが、少し温度を上げると隠れていたトロピカルなフルーティーさが開いてきて、酸も落ち着き厚みが増しほんのり栗のような樽香も感じました。健全な土壌と芽かきによる収量制限がきれいで細やかなワインを創り上げたのだと実感しました。
②デュプレッシ シャブリ レ・クロ 2004
しっかりとした樽の香り。乾燥させたちりめんじゃこのようなミネラル香。(猫のエサという方も・・・高級な缶詰系のものでしょうか!)酸もきっちりしていますが、全体の印象としては肉付きのいい感じでした。
*白はそれぞれ特徴はありますが2本ともバランスがよく、丁寧につくられたきれいな味がしました。
③ステファン・ポドール イランシー 2005
きれいなルビー色。太陽をいっぱい浴びて育った葡萄やカシスの香り。熟した果実感が前面に出ていてわかりやすく美味しいです。ピノ・ノワール種に少量のセザール種が入ることにより、少し青いタンニンが加わり複雑さもあります。
④ヴァンサン・ドーヴィサ イランシー 2007
紫がかった濃いルビー色。チェリーの香り。07年はあまりいい年ではなかったにも関わらず、線は細いが繊細でとてもきれい。軽いけど複雑。こらもセザールの存在を感じました。2日目も変わらずとても美味しかったです。
いつものクラブジェロよりもアイテム数が少なく集中力も続き、一本をじっくり飲めるので上質なワインを味わうにはピッタリの企画でした。
*番外編*
すでに夕方でしたがお昼ごはんにお寿司を買ってきて、しっかり勉強(!?)もしました・・・
①ドーヴィサのシャブリにあったもの
いくら(意外!)、甘エビ、鯛、カンパチ
②デュプレッシのシャブリには・・
鯛、カンパチ
③ポドールのイランシーには・・
穴子(タレ付)、海鮮巻き(シソ入り)、マグロ赤身
④ドーヴィサのイランシーには・・
中トロ、ネギトロ、マグロ赤身
でした。どの組み合わせも、NGはなかったのですがピッタリきたものを書きました。ちなみにイカはどれともあわず残念な味になりました。意外と赤も結構お寿司と合うという発見がありました。(記事:市村)
テーマ:ローヌ地方のワイン
フランスの銘醸地のひとつ、コートデュローヌ。どのワインもとても状態がよく、たくさん面白い発見がありました。今回はお客様も次第に増え、にぎやかにすすみました。
①シャン・リーブル サンペレ ムスー (マルサンヌ種)
梨やあんずの香り。口に含むと優しい泡と酵母の香りが広がります。しっかり冷やして昼間から飲みたいワイン。
②トゥレット ヴォークリューズ 2008 (マルサンヌ種)
マコンのギュアンス氏の南仏ワイン。ポップなラベルに引かれつつ香りをかぐと、まさにグレープフルーツ!適度な酸味が食欲を沸かせます。
③デ・トゥール ヴォークリューズ 2006 (クレレット種)
クラブジェロvol.1でこの蔵元の赤がとてもおいしかったので、期待大だったのですが、大きく期待を上回りました!!初めはアルコール感がほんのり苦味と共に立ち上がりますが、すぐにぬけました。とてもバランスがよい芯のあるおいしさです。
④エステザルグ プレンシュッド 2009 (ヴィオニエ種)
ヴィオニエの特徴的な華やかでフルーティーな香りとは少し違うイメージ。麦藁や酒粕、小豆など素朴でホッとする香り。飲みやすいけど厚みもあり、ジンジャーエールに似た余韻が心地いいです。
⑤ベカソンヌ ローヌ・ブラン 2008(ルーサンヌ種主体)
乾燥パイナップルのようなトロピカルな香り。酸もミネラル感も豊富で厚みがあります。濃いめの白ワインがお好きな方は是非!
⑥セット・リュヌ アルデッシュ 2008 (シラー種)
香りをかいでビックリされた方も多かったのでは?松脂や黒胡椒、赤身肉などの野生的で複雑なインパクト大な香り。これこそシラー種オリジナルの香りだそうです。とても独特で自然派ワインにはまるきっかけになりそうな1本です。
⑦ミュサン クローズ・エルミタージュ 2007 (シラー種)
ほんのり苺や草の香り。飲んでみるとシラーらしいラベンダーなどのハーブやスパイシーな余韻。ローヌ北部の比較的涼しい気候のためかきっちり酸もあり、重過ぎない印象。
⑧クラパス アルデッシュ ジャヴァ 2008(グルナッシュ種)
少しにごりはありますがとてもきれいな淡いルビー色。ツンとしたあぜ道の香り。軽やかな中にもビオワインらしい酵母の旨みがあります。野菜料理と一緒に。
⑨ブレッシー・マッソン ラストー2006(グルナッシュ種主体)
ダークチェリーなどの黒果実系の甘い香り。味は果実味もあり、スパイシーで程よいドライなタンニン。バランスがとてもよく「うまい!」の一言。
⑩アフィラント ローヌ ガレ 2004(グルナッシュ種主体)
濃い紫色。味も色と同じ。ただ濃い過ぎず、ポートやブランデーのような熟成感もあります。
⑪ブリュスキエール シャトーヌフ 2003(グルナッシュ種主体)
熟成感のある香り。とても滑らかで渋いタンニンはありません。ほどよい酸が果実味を引き立てます。
⑫ポール・ジャブレ コルナス1983 (シラー種)
ジビエのような香り。梅、かつおの味。きれいな透明感。27年の歳月を感じます。経年熟成を肌で感じました。
⑬シャプティエ ヴァン・ド・パイユ2003 (ヴィオニエ種)
柑橘と熟成香が合わさってポン酢のような香り。飲めばビックリ!心地よいとろんとした甘みが日常を忘れさせます。余韻はフランス菓子のファーブルトン。あるご夫婦は飲んだ瞬間、声をそろえて「うわぁ~っ」と声を上げていらっしゃいました。
クラブジェロはいつもみなさんの率直な感想が聞けたり、飲んだ瞬間の反応が見れたり、とても勉強になります。次回も皆さんのリアクションを楽しみにしています!(記事:市村)
4月17日に「北西イタリアのワイン」をテーマに行ったクラブジェロ。
今回は少人数でしたが、ゆったりとアットホームな雰囲気で、たくさんあるイタリアの地品種を少し垣間見ることができました。
①レ・マルケジーネ チェント・ブリュット ロンバルディア州
イタリア産発泡性ワインの代表格“フランチャコルタ”のお手軽版。新鮮なりんごの香り。泡は優しく飲みやすいがしっかり厚みもある。はちみつや塩っぽいミネラルを感じる長い余韻。わかりやすい美味しさ!
②モンキエロ・カルボーネ アルネイス 2008 ピエモンテ州
ピエモンテの古の品種。白い花の香り。なめらかな飲み口。青りんごのようなフルーティーさときれいな酸が絶妙のバランス。ミネラル充実。
③マッソーネ ガヴィ 2008 ピエモンテ州
この土地の固有品種コルテーゼを使用。緑の草原のような爽やかさとふわ~んと甘さを感じる長い余韻。この季節にピッタリな1本です!
④ドゥリン ピガート 2008 リグーリア州
ピガート種。適度な酸、海に近い地域だからか塩分を含んだミネラルが特徴的。オイル系のパスタが無性に食べたくなりました・・・
⑤クロッタ・デ・ヴィニュロン ピノ・ノワール 2006 ヴァレ・ダオスタ州
黒葡萄のピノ・ノワールの白仕立て。色も味もまるでロゼワイン。キレのある酸がシンプルな野菜料理に合いそうです。
⑥ドゥリン ロッセーゼ 2008 リグーリア州
淡いなかに味があるロッセーゼ種。赤いベリーのような甘酸っぱさと微かにハーブの香り。飲みやすいライト級。
⑦レ・クレーテ トッレッテ 2007 (2007) ヴァレ・ダオスタ州
プティ・ルージュ種主体。抜栓直後はアルコール感や渋みがあるが、時間の経過と共に和らぎ木苺やベリー系の香り豊かな果実味がでてきます。鶏肉のグリルと合いそう・・・
⑧アゼリア ドルチェット・ダルバ 2008 ピエモンテ州
こちらも最初は堅めの酸。少し冷やすと飲み始めがスムースで、30分くらいで酸の角が取れ甘みが増してきます。
⑨フォンタナフレッダ バルベーラ 2008 ピエモンテ州(500ml)
ブラックベリーやプルーンのような濃い味わい。樽熟成による奥深さもあり、大きめのグラスでゆっくり飲みたいワイン。
⑩バルバカルロ モンテブオーノ 2000 ロンバルディア州
1本しかなかったのですが抜栓したらブショネ(コルクに潜んだカビやバクテリアが影響してワインにダメージを与えること)でした。残念でしたがブショネがどういうものか、皆さん身をもって体験できたのでは・・・。知らないほうが幸せという声も。
番外:アール・ペペ バルッテリーナ 2004 ロンバルディア州
⑩の代替として急遽開けられました。キアヴェンナスカ種(⑪に使用されるネッビオ-ロ種の別名)を使用。心地よい酸を含んだ軽めの味わいながら奥行きのある滋味あり。トマト系のパスタに合いそう!
⑪アルビーノ・ロッカ バルバレスコ 2004 ピエモンテ州
こちらは別途料金を頂いての試飲でしたが、上記までのものとの差が明確でした。カシスやプラム、スミレのアロマ。滑らかなジューシーで甘みを含むリッチな飲み口ですが、ドライなタンニンがきれいにまとめてくれます。皆さん「やっぱりバルバレスコは違うなぁ~」とじっくり飲まれていました。
今回感じたのは、どのワインも飲みやすいけど軽すぎない。ほんのり甘さを含む長い余韻がありました。ずっと気にはなっていましたが、イタリアワインにとても興味深々になりました。(記事:市村)